四谷大塚は、1954年、駿台四谷分校と大塚予備校で「日曜教室」が開かれたのが始まり。1954年 中野校舎を開校してのち、1980年の御茶の水校舎を開校するまでは、「予習シリーズ」販売(1960年?)をメインにしてきた中学受験の老舗である。今はやや下降気味とはいえ、四谷大塚の「予習シリーズ」は長く中学受験の定番テキストとして隆盛を誇り、四谷大塚の会員になれるのは一種のエリートとして羨望のまなざしで見られるほどだったと言われた。

1981年「合不合判定テスト」資料のコンピュータ処理がスタートし、中学受験熱が高い首都圏では、直営校の少ない四谷大塚に対し、「四谷大塚の学力養成カリキュラムに沿って、近くの塾で学ぶことができないか」という声が高まり、生まれたのがYTネット教室です。 今やYTネット教室は、全国に500教室以上の提携塾を有しています。

YTネット教室は、ある種分業で、教材、テスト、評価、情報の学習システムを四谷大塚が提供し、提携塾が生徒を直接指導するシステム。学習効果の高いと言われる四谷大塚のカリキュラムを最寄りの塾で学び、毎週のテストにより達成度を確認する。今の中学受験において、1週間サイクルの学習は四谷大塚が発祥と言ってもよいでしょう。

しかし、中学受験の老舗の四谷大塚も、2006年、現役高校生向けの受験塾「東進ハイスクール」のナガセ(ジャスダック上場、本社・東京)によって買収されました。

これは、提携塾の例えば、早稲田アカデミーのような四谷大塚のシステムとオリジナルのシステムを融合させた塾が四谷大塚直営本体よりも大きくなり、合格実績も大きく上回る提携塾が出てくるようになったことが原因の1つと考えられます。また、中学受験業界はいま全体的に四谷大塚の予習主義から復習主義へ大きく舵を取っていることも関係しているかもしれません。

ちなみに、早稲田アカデミーは、2005年入試において、男女御三家・駒東・筑駒に169名合格をはじめ、早慶附属中も255名合格出すなど完全に四谷大塚本体を凌駕している。今後ますますこの傾向は強くなる可能性が高く、YTネット提携塾という看板は小さく表示されるようになっていくでしょう。そして、ナガセの買収により、今後四谷大塚は創業時の教材及びテスト販売に立ち返って行くと思われます。

2006より年の合格者数の発表が「四谷大塚グループ」として、YTネット提携塾生・四谷大塚生・四谷大塚提携塾生の合計として発表されたのが中学受験の老舗四谷大塚の時代の終わりを告げているといえば言い過ぎでしょうか。

 

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